日本全国のその土地ならでは、旬の素材を使用した「旅するメゾン」第9弾を6/19(土)より開始いたします。山形のブランド果実、佐藤錦を使用したエクレアやロールケーキ、クロワッサン等をご用意いたします。
山形のブランド果実、佐藤錦を贅沢に使用した生スイーツ


TRAVELOGUE
さくらんぼの名産地、山形県寒河江市。そこに創業100年を超える、大沼さん一家が営む八果園大沼はあります。
代々受け継がれてきた2000本のさくらんぼの木を愛情込めて育てる大沼さんとの出会いから、今回の「旅するメゾン」は始まります。

訪れた日はちょうど収穫期の6月中旬。旬の短いさくらんぼ、特に今回のお目当の佐藤錦は6月中旬から下旬までが勝負の時期。
この日も朝4時から家族、近所の方々総出で、さくらんぼの収穫と出荷を行なっていました。
「いらっしゃい!遠くからよく来たね。まずは今が最高に美味しい佐藤錦、食べてみてよ!」
笑顔で招き入れてくれたのは御年80歳を超える大黒柱のお父さん。
今も朝4時前から畑に出て守りながら、新しい品種を植えたり、栽培方法を試したりと意欲的にさくらんぼ作りに取り組んでいるそう。

お父さんに聞くと、さくらんぼ作りには何と言っても環境が大事とのこと。
月山の冷たく綺麗な雪解け水と、その土地の持っている土の性質によって味が全く異なってくるんだそうで、自然と共創しながらのさくらんぼ作りに取り組んでいました。肥料にもこだわっていて、基本的には自然なものを使いたいと、給食の残飯を堆肥にした肥料を使っています。
「自分の家族にも安心して美味しいさくらんぼを食べて欲しい。だから自然と使うものには気を遣うね。」

旬は短いものの、水やり、下草の管理、摘果など…1年中手間隙をかけて育てられるさくらんぼ。
それも、それぞれの工程は一瞬の適切なタイミングで行う必要があります。
例えば、”摘果”は一つの枝についた大量の花を間引く作業。一つの小枝に一つの花にするのが理想だそうで、全部手作業で行っています。
“屋根がけ”は小豆くらいの大きさになった小さなさくらんぼの実に、ビニールの屋根をかける作業。実がついた後は、雨がかかるのは厳禁なため、今というタイミングで一斉に屋根をかけていきます。
他にもたくさんの作業…甘みと美味しさがぎゅっと詰まった真っ赤な果実には、数え切れないほどの手間暇がかかっているのです。

それでもさくらんぼ作りに励む大沼さん一家の顔はとても楽しそう。農園を案内しながら、
「これは嫁さんがうちに嫁いできてくれた時に植えた木なんだよ」
「孫がこの品種が美味しいって言ってね。新しく苗木を育ててるんだよ。私は佐藤錦の方が好きだけど。笑」など、
家族の生活とともにさくらんぼの木があり、家族の幸せが広がっている風景が浮かびます。
それは石原がコロンビアでカカオの木を植えさせてもらい、
「これで紳伍も家族だ」と言ってもらった時の感覚に似ているのかもしれません。

最後に見せてくれたのは樹齢90年のさくらんぼの木。
通常は樹齢30年と言われる中、先祖から守られ、真心込めて育てられたその木は今も多くの輝く実をつけていました。
ご家族みんなで真心込めたさくらんぼ作りに取り組む大沼さん一家。
「今年はなかなか量は取れなかったけど、いいものはできたよ。愛情かけて使ってやってね。」お父さんとご家族皆さんの強い思いを受け継いで。
今だけ、ここだけ。MAISON CACAOならではのチョコレートと掛け合わせた、極上の初夏の味覚をどうぞ召し上がれ。
