#MAISON TALKS 01

第1回 トークテーマ

これからのメゾンカカオを
どんな会社にしていきたいですか?

MEMBER

  • N.A さん
    プレゼンター2020年 新卒入社N.A さん
  • R.Y さん
    パティシエ2024年 中途入社R.Y さん
  • Y.S さん
    人事2020年 中途入社Y.S さん
  • N.I さん
    役員・人事責任者 /解説を担当N.I さん

MAISON TALKSとは

職種も世代も異なる面々が集い、「30分後にひとつの答えを示してほしい」と
正解のないトークテーマが当日に手渡されます。

30分のディスカッションの中で、
メゾンカカオに対する想いがそれぞれの言葉として繰り広げられ、
最終的に全員でひとつの回答を導き出し、発表が行われます。

その過程そのものを、ぜひご覧ください。

INDEX

Y.Sさん
緊張してきた・・・
N.Aさん
私も緊張するー!
R.Yさん
こんなに事前情報がないのも珍しいですよね。笑

進行:それでは、本日のトークテーマを発表させていただきます。

「これからのメゾンカカオをどんな会社にしていきたいですか」

正解はありません。皆さんのお考えを聞かせてください。
これから30分間のお話し合いを始めていただきたいと思います。

R.Yさん
なかなか難しいテーマですね。
Y.Sさん
どうしよう、何から話す?
N.Aさん
お互いの志望動機から話してみる?
R.Yさん
N.Aさんの志望動機が気になります。
Y.Sさん
気になるそうです。笑

社会にとってどういう意義や大義があるのかを追求する会社にしていきたい

N.Aさん
私の志望動機は、「チョコレートが美味しかったこと」と「バレンタインのアルバイトで出会ったメゾンカカオの皆さんと一緒に働きたいと思ったこと」です。
Y.Sさん
なんか面接みたいだね。笑 たしかに、N.A.は人が大事って言ってたよね。
N.Aさん
はい。学生のときから働くことがすごく好きだったので、社会人になっても、熱意を持った、仕事が好きな人と働きたいという想いがありました。
Y.Sさん
おー! 
N.Aさん
だから、催事でメゾンカカオを見て「ここはぴったりかも!」と思い、志望したんです。お二人はどうですか?
R.Yさん
自分は、メゾンカカオ財団※1の取り組みをWEBで見てて、それがきっかけではあるんです。農家さんとか生産者さんがいてこそ自分たちの職業は成り立っているので、カカオ豆だったり、バニラビーンズだったり、カカオに限らず農家さんとか生産者さんの生活に興味がありました。この会社に入る直前、中南米を3ヶ月旅して回っていたときにメゾンカカオ財団の取り組みを知りました。このお題と繋がる話でいうと、会社だから自分たちの利益を増やしたり、守り、次の未来に投資として残していくっていうのは必要だと思うんですけど、その一方で、社会にとってどういう意義や大義があるのかを追求する会社にしていきたいという風に自分は思います。 
Y.Sさん
もう答え出ちゃった。笑 
3人でディスカッションする様子

将来チョコレート屋さんになるなんて1ミリも思っていなかった

N.Aさん
Y.Sさんはどうですか?
Y.Sさん
私はこの仕事の前に、アパレルを8年やっていたんです。コロナがあって、あとはミニマリストとかそういうのが流行っていて、物を減らして心を豊かにしようみたいな流れがあったときに、お客様に洋服を届けて笑顔にすることが自分のやりがいだと思っていたんですけど、ふと立ち止まり、社会にとってどういうことが意味があるんだろうなって思ったときに、あんまりアパレルが私の中でハマらなくなって。

メゾンカカオは全然知らなかったし、チョコレートは苦手だったから、将来チョコレート屋さんになるなんて1ミリも思っていなかったんですけど、求人媒体で、「チョコレートを売らないチョコレート屋」っていう広告を見たときに、心が惹かれて受けようかすごく迷い、最後の最後で「やっぱり受けよう!」と思って受けさせていただきました。そのとき、N.I.さんが面接してくれて※2、「あ、この人たちと働いたらめっちゃワクワクしそう!」って。だから、「社会にとっての意義」と「面接してくれたときにこの人と働きたいと感じたこと」が、ここに決めた理由になると思います。
Y.Sさん
R.Yさん
以前に社長が、「うちの会社がチョコレート屋さんじゃなくてもここで働きたい?」と質問してくれた※3とき、圧倒的にイエスだったんです。自分はパティシエではありますけど、最初に社長がこの会社を立ち上げたときの「人々の生活を豊かにしたい」という想いは必ずしもチョコレートである必要はないと思うので、自分はこの会社が何屋さんであろうと多分一生ついてくんだろうなと。 
Y.Sさん
おおー!それはパティシエじゃなくても? 
N.Aさん
熱い。 
R.Yさん
自分は高校を卒業して専門学校に入っていますし、王道のルートを通ってきてはいるんですけど、さっきも申し上げたように原材料とか農家さんの生活とか、自分たちの環境に至るまでにどういう歴史・過去・背景があるのかに興味・関心があるので、必ずしもパティシエである必要はないなと。この会社は自分がやりたいことにチャレンジさせてくれるので、すごく合っています。 
N.Aさん
私は、今はブランドマネージャーという役割をいただけて、この役割がすごく好きですけど、元々社会人になるときは、自分が店頭で接客をするっていうことは視野に入れていなかったんです。でも、学生のときにプレゼンターという仕事を知り、「店頭で物を売るだけじゃないお仕事※4」だったら接客をやってみたいなって思って入りました。今はずっと現場にいたいと思えるくらい現場が好きです。ただ、現場でなくても「もっとやれることがある」と思うので、明日から全然違うポジションになっても、それがメゾンの未来に繋がるならやってみたいなって思いますね。 
N.Aさん
Y.Sさん
私も、メゾンの中だったら何でもいいのが正直なところです。私は2年ぐらいマネージャーをしてから人事をやらせていただいたんですが、マネージャーのときはもう現場を離れるなんて考えられない !みたいな感じでしたし、人事をやる人生なんて本当に想像もしていなかったので、最初に人事をお願いしたいって言われたときは驚きでした。ただ、社長やN.I.さんが自分の知らない強みを発見してくださるので、信頼しているリーダーが任せるって言ってくださるなら、きっとここで力になれるはずと思って人事をやらせていただいてます。だから、その場所が購買でも、もしかしたら農園でも、任せてくれるって言ったらすごく嬉しいなと思っていて、もちろん今の人事はすごく大好きなんですけど、どこでもいいなって思っています。 
N.Aさん
2人は入社のときから「社会にとって何か意義とか意味のあるものを」っていう想いで入社していますが、私は入社したときはそんなことは全く考えてなくて、ワクワク感で入りました。でも、今は私自身もメゾンが掲げている「豊かさ」だったり、チョコレートを通して「時間を届ける※5」っていうところとか、メゾンカカオがあることでお客様や世界の人々に還元というか、お届けできるところがすごくやりがいですし、好きなところです。 

プレゼンターという仕事を、新しい販売の価値が創造できる仕事にしたい 

Y.Sさん
メゾンカカオに入ってから、「本当の豊かさとは」みたいな問いをすることが多いんです。新卒採用でも、今って「お休みの多さ」みたいな表面的な条件がいっぱいある中で、うちは心が豊かになったり、知的財産や教養が増えていったりする※6。「本物の豊かさって何だろう」って考えると、「メゾンカカオの美意識を社会に広げていけたら社会により心が豊かになる人が増えるだろう」と思っているし、私のちょっとした野望として「プレゼンターという仕事を、新しい販売の価値が創造できる仕事にしたい」とはずっと思っていて、ただの物を売る販売ではなくて、豊かな時間を売っていたりとかするんで、日本は販売の地位がすごく低く見られることが多いけど、そうじゃないところをプレゼンターという仕事から切り拓けたらすごくいいなって思ったりします。 
N.Aさん
Y.S.さんの話を聞いていて、仕事のあり方を捉え直すというか、新しく定義できるような会社って素敵だなと思いました。 
Y.Sさん
なかなかないですよね! 
N.Aさん
それでいうと、製造も社長の考えって新しいですよね? 
R.Yさん
そうですね、パティシエは、いかに毎日同じ製品を同じように仕上げるかにフォーカスされがちです。自分も学生のときは常にそれを言われてきました。でもこの会社はそうじゃない。昨日いいものと今日いいものは異なるし、今日の1日の中でもあのお客様とこのお客様でいいものが違うし、午前中とお昼と夜でもいいものって違うし、そういう視点を持って製造に取り組むこと自体がすごく新鮮というか。普通のパティシエからしたら、たぶんまったく別なんです。 

進行:でも、大変じゃないですか?

R.Yさん
いえ、自分は考えることが好きだし、顧客視点には正解がないので、そこを追求し続けるじゃないですけど、「MAISON CACAO」のロゴのOが欠けている※7のと同じように、磨き続けられることが面白いんです。
N.Aさん
なるほど! 
Y.Sさん
うん。 
R.Yさん
正解があるストーリーってすごくつまらないだろうし、正解がないことにけっこうワクワクするというか。 
Y.Sさん
磨き続けるんだよね。 
R.Yさん
そこを磨き続けたところでしか、お客様と共鳴できない感情とか、気づきがあると思う。例えばお客様が100人いたとして、たった1人でも自分のこだわりに気づいてくれるお客様がいたとしたら、それはすごくうれしいと思う。 
3人でディスカッションする様子

正しいことよりも、美しいことをやっていくんだよ、俺たちは 

Y.Sさん
人事も人も正解はないので、毎日「あれで良かったのかな」と考え続けるんですけど、メゾンカカオには正解・不正解より「メゾンカカオらしい美意識を磨いていこう」という考えがあるので、あんまり正解に走ることはないですね。でも、最初に入ったときは難しかったです。今までの会社と全然違ったから、正解・不正解じゃないものを見つけにいくのは難しかったんですけど、今はその難しさが面白さに変わりました。 
R.Yさん
自分も入社して最初の朝礼で、ブランドマネージャーのKさんが言っていたことをいまでも覚えていて。 
Y.Sさん
へえー! 
R.Yさん
「正しいことよりも、美しいことをやっていくんだよ、俺たちは※8」。やっとこの会社に出会えたかと思いました。
R.Yさん
ないじゃないですか、普通。そこを追求していいんだって最初に言われて、うれしかったのを覚えています。だからそれが今の顧客視点とか感性に多少なりとも繋がっているんじゃないかと思います。 
N.Aさん
私も大変って思ったことが本当にぜんぜん無いんです。それは失敗を受け入れてくれるだろうとか、失敗したらどうしようという不安がそもそも無い環境で育てていただいているからこそ。「失敗も経験に変えていける」ってずっと教えていただいてるので、難しいとは思ってもつまずくことが無いのかもしれないって、今聞いていて思いました。 
R.Yさん
つまずいても手を差し伸べてくれる人たちがいるので、できないことがあったときに磨き続けるというか、これを磨いていく、これをやっていこうという点が見つかる…うん、あ、話ずれちゃったかな。笑