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OUR CREW 01【CHOCOLATIER/ショコラティエ】

「チョコレートで、みんなの人生を豊かにしたい」

入社5年目で製造の責任者として活躍。「入社当初は想像もしませんでした。全力でいけるところまでいきたい」

「目の前でお客さんが喜んでくれるのが、やりがい」

鎌倉・御成通りに面した「チョコレートバンク」。「メゾンカカオ」の姉妹ブランドで、店内のカフェではこだわりのチョコレートと旬の素材を生かしたメニューが楽しめるとあって、いつもにぎわっている。ショコラティエは、ガラス張りのオープンキッチンの中から、時折忙しく動かす手を止めて店内を見回す。「おいしい」というお客様の笑顔にうなずき、再びチョコレートと向き合う。「僕は『チョコレートバンク』の製造の責任者で『カカオハナレ』と『メゾンカカオ』のファクトリーも担当しています。主な仕事は製品開発やメニューへの落とし込みです。またスタッフの状況をチェックしたり、どれだけ製造するか計画を立てたりと管理的な仕事もしています」。

「定期的に開かれる開発会議に向けて新製品を考えるのも仕事。プレッシャーですが、とても楽しいです」

ショコラティエは生産者が情熱と時間をかけて育て上げたカカオやフルーツを、チョコレートやスイーツに昇華させる。お客様の舌に響くか否か。「メゾンカカオ」の要の職といってもいいだろう。「自分が作ったものが、多くのお客さんに楽しんでもらえるのがうれしいですね。目の前でそれがわかるのは、すごくやりがいに感じます」

「メゾンカカオ」の茅ヶ崎オフィスは海が目の前。スタッフのサーフボード置き場にもなっている

「『メゾンカカオ』が新たな夢に挑戦させてくれた」 

親が料理人だったことから食の道を志したショコラティエ。専門学校を卒業後、個人経営の洋菓子店でパティシエとして働くように。だが、経験を重ねていくうちに、自分の仕事に不満を持つようになっていった。「決められたレシピで菓子作りをしていくことに、物足りなくなったんです。自分で新しいメニューを生み出したいと強く思うようになりました」。パティシエとしての高みをめざしている時に出合ったのが、「メゾンカカオ」だった。「チャレンジしやすい社風」が創造性とハングリー精神にフィットした。入社して5年、パティシエの経験を生かしてチョコレートに特化したショコラティエとして、その腕に磨きをかけた。

彼の自宅は海からバイクで5分ほど。波がよければ仕事前にサーフィンを楽しむ

現在抱いている夢は、ブランドのシグニチャーとなる製品を生み出すことだ。「世の中にあふれているものは、多くがありきたりなものだと思います。枠を超えて世の中にないものを作っていきたいですね。『メゾンカカオ』は『文化をつくる100年ブランドをめざす』と掲げています。ですから、僕も100年愛される製品を開発したいと思っています」。

「メゾンカカオ」では年2回、「大人の夏休み」として長期休暇を取り旅を楽しめる

「仕事も人生も全力で楽しむ。それが一番大事」

100年愛されるシグニチャーを作る——この夢を叶えることが簡単ではないことは、身をもって痛感している。「難しいですね。やはり思った通りに作れない……」。だが壁にぶつかっても下を向くことはない。趣味のサーフィンや夏休みの旅のオフタイムが、仕事にいい刺激を与えてくれるのだ。「『楽しむ』ということが一番大事だなと思っています。自分が楽しくないと、何事もやり続けていくことが難しいですから」。「『メゾンカカオ』に入社して、仕事もプライベートも全力で楽しめるようになりました」と語る。

「旅先で味わった料理が、製品開発のインスピレーションになることもあります」

「本当に人生が変わりました。個人店で働いている時は給料もギリギリみたいな感じだったので、旅にも行く余裕もありませんでした。人とかかわれる範囲も狭いものでした」。シグニチャーをめざして、今日もまたチョコレートと向き合う。「チョコレートを通して、仲間やみんなの人生を豊かにしたいですね」。きっと100年後もショコラティエの手がけたシグニチャーから、人々の笑顔が生まれていることだろう。
 

「ショコラティエの枠を超えて世の中にないものを作っていきたい。夢は100年愛されるシグニチャ―を生み出すこと」

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