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チョコレートそのもののおいしさがここにある

フランス語において「ガトー」はケーキを、「ショコラ」はチョコレートを指す。ゆえに、ガトーショコラは「チョコレートケーキ」を意味する。シンプルこの上ない名前だ。しかし、メゾンカカオ創業者⽯原紳伍はひとつの疑問を抱えていた。「ガトーショコラという名前でありながら、チョコレートそのもののおいしさが感じられるガトーショコラに出会ったことがない」。


ないものはつくるしかない。それが⽯原の信念である。彼はまず、ガトーショコラの核となるオリジナルのクーベルチュールの開発に着⼿する。原料となるカカオはコロンビアの⾃社管理農園で栽培した 2種を選定。これを最適な⽐率でブレンドすることで、焼いた後も⾹りが際⽴ち、味わい深く、⾵味豊かなクーベルチュールができあがる。さらに、砂糖はコロンビア産のブラウンシュガー「パネラ」を使⽤。これにより、柔らかなキャラメリゼ⾵味が持続するという特徴を備えた。

こうして、理想的なクーベルチュールを完成させた⽯原は、次なるステップへと進む。「引き算の美学」を貫く彼の決断は、⼀般的なガトーショコラのレシピで使われる⼩⻨粉を⼀切使わないというもの。クーベルチュールに加えるのはバターと卵のみ。また、ガトーショコラは本来焼き菓⼦であるが、焼き加減を絶妙に調節し、「半⽣」の状態を保っている。これにより、チョコレートの濃厚さと溶けるような⼝当たり、カカオの華やかな果実感と軽やかな後味が実現した。

「これまでに出会ったことのない、チョコレートそのもののおいしさを体験できるガトーショコラ」。
⽯原が⾃らに課した難題を乗り越えて誕⽣した、ガトーショコラの概念を覆す⾰新的な⼀品。ひと⼝⼤にせず、切り分ける⼤きさにしているのは、家族や友⼈たちとシェアして⾷べてほしいという⽯原の想いから。冷やしてもよし、温めてもよし。ぜひ思い思いの召し上がり⽅でチョコレートそのもののおいしさを堪能していただきたい。

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